麻雀マンガ 『咲 -saki-』

マンガの紹介をします。

咲 Saki (1) (ヤングガンガンコミックス)

咲 Saki (1) (ヤングガンガンコミックス)

最近友達に薦められて見たアニメの原作で、麻雀で全国優勝をめざす女子高生の青春系ストーリー。

主人公の『宮永咲』はどの対局でも毎回±0で終わらせることができる。

そして偶然役『嶺上開花』を特技とする。

・見どころ

この作品の見どころはなんと言っても「かわいいキャラクター」だろう。
現実ではもちろんのこと、他の麻雀マンガでも登場しない超萌えキャラが多数登場し、麻雀を打つ。
その背景には麻雀のイメージアップという麻雀業界の思惑があるわけだが、
そんなことはさておき巨乳ロリやネコ耳・うさ耳などのキャラがバンバン出てくる。
それらの萌えキャラたちの卓上での駆け引きというのが作品のキモだろう。

・欠点

偶然役『嶺上開花』を特技とするという設定からもわかるとおり、これは現実ではありえないような対局・駆け引きが描かれる。
本質が萌えマンガであるため雰囲気だけで楽しめるような形であればなんの問題もないが、麻雀が題材となっているためそれも難しく、
一番の欠点としては『近代麻雀』に掲載される作品のように麻雀をやる人向けに書かれた作品ではない(麻雀を知らない人も対象にしている)にも関わらず、この作品では麻雀に関する説明もほとんどないため麻雀を全く知らない人が読むには雰囲気がわかりずらいところ。
開き直ってルールなどを全無視し、とにかく雰囲気で駆け引きの激しさを感じ取るという楽しみ方をすることもできるが、
麻雀を知っている人が見れば、この場面でこの打牌選択はおかしいとかツッコミどころが満載すぎてとても楽しめるものではない。
完全にそういった豪運による対局だと思えばいいのだけど、そう考えるとこの作品はキャラ以外が『ムダヅモなき改革』の劣化マンガになってしまう。
つまるところ麻雀マンガであるにもかかわらず雀士が楽しみずらい、というのが欠点としてあげられる。

・他の作品と比べて

『咲』では超人的な運で勝つ、というシーンが目立ち、この牌視からなぜこう打つのかなどの説明もなくただ危険牌を察知して回った、このターツを残してリンシャンでツモ、などと言った根拠のない打牌をするシーンがひたすら多い。
麻雀のマンガとして見るのではなく萌え版『遊戯王』として捉えたほうがいい。

でもとにかくキャラはかわいい。俺はのどっち派。