寒い

読書の秋・食欲の秋など色々な秋がありますが、
自分はもっぱら飢餓の秋ですね。


まじ変な話なんだけど、


彼女とケンカしたんだよ。


詳細は省くけど彼女がいきなり泣き出してさ、


「好きじゃないんでしょ」って。


俺は実際彼女のことめっちゃ好きなのね。

なんで?どこが?って聞かれたら答えられないんだけどさ。


普通に好き。情緒不安定なとこあるし面倒くさいと思うこともあるけど別れたいとは思わないし。

でも今回ばかりは別れようかなって考えてる。

俺仕事辞めて雀荘で働くことになってからお金全然なくて家賃も払ってあげれなかったんだけど、

そのことに対して「家が欲しいから利用してるんでしょ」って言われた。


相当頭にきたね。


お前はそういう目でしか人を見れないのかよって怒鳴りつけてやりたかったけどできない自分がもどかしい。

今月は給料残せるように頑張るわ。

崎 -zaki- 第2話 勝負

まとめページ

前の話

東2局 親:優樹 ドラ:


菅「よっし!親番だ!」

配牌


ザキ(へぇ。カンチャンペンチャンが上手く入ればいいけど、役牌の重なりに期待した方がよさげだな。頭もないし、ドラの北は残して中か發切りか・・・)


菅「おおっ!まぁまぁの配牌だな!」

ドラからいったぁ!?

アホか。頭がないその手はピンフ形になったときのためにドラを頭候補として持っとくだろ!

菅(北なんて使えないからなぁ。ドラでもいらねぇや)

優樹「ポン!」

ガガッ!

しかも北家の優樹に鳴かれた・・・これはまずい

菅「おっと、いい鳴き!」

 ツモ

ダブ東を重ねたか。しかしこの手は頭が他にないとどうしようもないな。

しかし鳴けば2翻。とりあえず鳴くだろう。


南家:和也 打

西家:染屋 ツモ切り

なにっ!?

西家が北ツモ切りってことは、菅が北鳴かさなきゃドラが頭になってたんじゃないか!?

菅(染屋さん北ツモ切りかぁ。ま、使えないもんな)

3順目

優樹「チー!」

菅「チー!」

菅 手牌


おいおい、そのままじゃ最悪役ナシテンパイになるぞ。

そこは鳴かずに東の他に対子ができてから嵌張か辺張を仕掛けろよ。

優樹「ポン!」

お、こっちは上手いな。

菅「くっそ!無駄ヅモ!」

ツモ切り

アホかぁー!!

1索あれば嵌張・辺張を鳴いてもノベ単のテンパイ取れるだろうが!

優樹「ロン!」

   

優樹「8000点の1枚!」

菅「かぁ!ついてねぇ!」

お前の打ち筋が悪いだけだろうが。

しかしこの優樹ってやつ、なかなか上手いな。

うまく愚形をさばいて最後もまぁまぁなイーシャンテンから8索ポン。

1−4索は染屋さんから鳴けたけどチーテンのシャボに取らず両面を残したポンテンか。

ま、普通だけどな!

どれ、今度は優樹ってやつの手牌を見るか。

東3局 親:和也 ドラ:

西家 優樹 配牌

お、配牌いいなあ。上の3色がほぼ完成してる。

そしてドラが対子か。

ツモ

お、赤ドラ

3順目

染屋 打


優樹「チー!」

カシッ

おやっ。

両面チー?

その配パイなら素直にピンフをとった方がいいんじゃないか?

6順目

染屋「リーチ!」

優樹「チー!」


優樹 手牌
  


菅「一発消えたけど染屋さんの現物!」 ビッ!

優樹「ロン!8000点1枚」

早いな。

たしかにあの手はペン7索がネックで門前でピンフにするには時間がかかりそうだな。

3色を早めに確定させ、満貫で十分と判断したのかな。

東4局

優樹「ロン!12000!3枚」

南1局

優樹「ロン!18000点!4枚は5枚」

菅「トビ・・・・・・」

あれから勢いづいた優樹は連続で菅からアガり、南入してすぐに菅を飛ばし対局は終わった。

染屋「菅、振込みすぎだろ!俺振り込んでないのに3着だぞ」

優樹「ははは!楽勝!」

対局結果

優樹:+71
菅 :−60
和也:+ 5
染屋:−16

菅「ちくしょう。よーし次だ!」

染屋「じゃあ、俺はちょっと早いけどいくよ。あとは適当にやっといて」

優樹「うっす」

和也「っつても3人だろ」

優樹「部長は?」

和也「奥で寝てる」

優樹「しょうがねぇな。どうする?」

菅「おい、ザキ!お前入れよ!」

ザキ「え、やだよ」

菅「いいじゃん!レートもそんな高くないしさ」

やっぱり金かけんのかよ。

でもまぁ菅がいるなら負けはほぼないだろ。

ザキ「・・・ちょっとだけな」


続く 解説編

前半はどうでもいい話後半は麻雀の話。つまり全部どうでもいい

今日先輩に怒られたのね。軽くだけど。

俺がオーラスでラス目だったんだけど、ハネ満ツモで2着なの。


点棒状況はだいたいこんな感じ

東:22500
南:37500
西:26500 先輩
北:11500 俺

トップ目から倍満直撃じゃないとトップは取れないから2着を狙ってハネ満作りにいったわけ。

ドラが3萬で俺は配牌で萬子が233445って2面子できたけど他がバラバラ。

もうひとつ対子があって他は字牌がパラパラあって早ければチートイにしようと思ってた。

そしたら予想外のドラ3枚目をツモ。

そしてなぜか上家から4枚目が出たからポンした。

対々ドラ4とか、赤がくれば役牌ドラ5でハネ満だぁとか考えていたわけ。

上家の先輩もトップはあきらめたみたいで西を1鳴きして2着取りの仕掛けをしていた。

で結局俺は3萬はカンして、4萬と5索のシャボでテンパイした。

上家が6索をポンしていて場に6索と4索が4枚見えてたから赤5索が山にあるなと思ってた。

赤5索なら役牌対々ドラ4で文句なしの倍満。どっからアガっても2着だしトップ目からなら逆転。

でも実際は2着目の上家から5索が出て12000アガって2着。

そしたら

先輩「なんでラス目が赤ないのにアガってんだよ。せめて門前で仕上げろよ!


まじ意味わかんないんですけど。


ハネ満ツモって2着なんだから鳴こうが何しようがハネ満作ればいいわけだろ?

実際鳴かなきゃタンヤオドラ3で両面リーチかけれたのかもしれないけどさ。

でも先輩だって2着のまま終わらすために役牌1鳴きしてるわけじゃん。

赤の祝儀がないからラス目はアガリに向かっちゃダメとかそんな麻雀ねぇよ。

この赤がどうこうってのは『ダンラスで親番がない人はオーラスは初手からオリ打ち』という規則に基づくもので、『役満クラスの大物手』もしくは『赤2枚以上で門前。ツモ限定』のみアガリに向かっていいことになってた。

先輩はこれのことを言ってるんだろうけど、ハネ満ツモれば2着になれるならダンラスでもなんでもない。

それ以前に2着目だった先輩は2着取りのために役牌仕掛けてトップからなら逆転の満貫かなってていう仕掛けを入れてるくせに、

同じく2着取りのためにドラカンして対々に向かう俺のことをどうこう言う権利なくないか?

しかも先輩は1000点でも2着。

俺はハネ満が必要。ドラが鳴けなきゃ門前で頑張るしかない。

俺の方が明らかに条件厳しいのになんで俺は批難されなきゃいけない?

ツモって2着取れるんだからいいだろ?

2着目は2着取りのためなら鳴いてよくてラス目は2着取りたければ門前とか、麻雀になんねぇから。

俺は自分の給料で打ってるんだから2着の可能性があるなら鳴いてでも2着取りに行くに決まってんだろ。

しかもその先輩は以前俺が対面のお客さんと2000点差のトップ目のときに残り2000点くらいからリーチかけてきて、ハネ満ツモってアガリ3着やってたのね。

しかも俺を2着に落として。

そんなことやるやつが俺の仕掛けてハネ満2着取りを批難するなよとかなり頭にきてる。

俺は絶対に言うこと聞かない。

1、2着取れるならなんでも鳴く。赤が無くても鳴く。

麻雀は勝つことがすべてだから。

超リアル麻雀小説 崎 -zaki-

小説『崎 -zaki-』のまとめページです。

超リアル麻雀をテーマに、主人公宮崎 昇が清炭高校の麻雀部で全国大会を目指すストーリー。

もちろん『咲 -saki-』のオマージュです。

原作のような超能力めいた闘牌やアガリはありません。あくまでリアルな闘牌になります。

対局ごとに解説もいれていくのでよろしくお願いします。

第1話 出会い 解説

第2話 勝負  解説

崎 -zaki- 解説編 第1話

崎の闘牌について解説をいれていきます。

まずは菅の配牌から第1打目のシーン

東1局 親:優樹 ドラ:

南家 菅 手牌

 ツモ

ザキ(ふうん。なかなかの好配牌じゃないか。とりあえず打2索か)

菅 打

おいおい、翻牌絞れよ。2索のくっつきなんていらんだろ。

期待はしてなかったけど、麻雀覚えたてならこんなもんか。


―――――――――

菅の配牌は両面ターツが2つ。カンチャンが3つ。ペンチャンが1つで789の三色も見えるまずまずの配牌。

ここに第一ツモが孤立牌の

ザキは役牌を絞って2索切りと言っています。

ただこの手牌はもちろん最終形が順子手です。

順子形の最高形はピンフ3色もしくはピンフ一通。

つまり両面が多く順子手になりそうな手牌はピンフを狙うべきなのです。

役牌を絞る意味はありますし、重なって鳴ければアガリに1歩近づきます。

でもこの手牌には頭がないため鳴いても遅くなってしまいます。

ここは遅かれ早かれ切ってしまうであろう役牌を真っ先に切ってペンチャンと孤立牌しかない索子のどれかが重なって雀頭になるのを待つというのもアリだと思います。

―――――――――


次に優樹が先制リーチ。同順、菅にテンパイが入りリーチするシーン。

数順後

優樹「ははっ!親リーチ!」

菅 手牌

 ツモ

役はリーのみだけどテンパイで親に追いついた。

この手は萬子の上は重ならずに他に頭ができてて9萬を引けば辺7索でもリーチにいけるが、ドラが2つとはいえ親リーチもかかってる。


―――――――――

まず菅の配牌からだとこのような形のテンパイが理想でしょう。

ドラを引き入れてペンチャンを埋めた高め3色のピンフ形。
しかし実際にはこうはならずにテンパイまで頭ができませんでした。

ザキの言うとおり、この形でリーチはありえません。

まずドラドラとはいえ愚形テンパイ。待ち牌の数は4枚。

対して親の優樹は両面や3面張にとっているかもしれません。

今回他家の捨て牌は書いていませんが、索子が場に高ければツモれる確率も低いですよね。

ここは優樹の現物を切って回すのが正解です。

ちなみに

この形であればどうでしょう?

あなたはこのテンパイでオリますか?

押し引きの条件で先手・好形・高得点というのがあります。
先手ではありませんが同順。好形ではありませんが高得点です。

ここも意見が別れるところですが、僕はオリません。

親のリーチがかかってて7索なんてぶっこいの出るわけないので真っ向勝負でリーチします。

―――――――――


そして親の捨て牌は・・・


いきなり辺張落としから入ってることからおそらく筒子はドラの4筒を使っている。配牌からターツが多くて1245とあるところからダブル面子を嫌った辺張落としだろうな

もしくは44とドラを対子以上で持っている可能性もある。

そしてリーチ直前の6萬切り。7萬はあたりの可能性が高い。

現物がない以上はオリるのも難しいがいきなりの7萬勝負は・・・

菅「おっかけリーチ!!」

なにっ!?

バシッ

バカかこいつは!?

ドラドラとはいえリーのみの辺張で親に突っ張るやつがどこにいる!?

せめて9索切りで回って両面ができるか8索が重なってからリーチだろ!

―――――――――

まずザキの捨て牌読みについて。

優樹は菅のようにテンパイまで引っ張らずにいきなりペンチャン落としから入っています。

早い段階でペンチャンを落とすのは次の場合がほとんどです。

ザキのいうとおり、このような形があって他にも面子構成のターツが多くペンチャンやカンチャンのどれかをはらうときです。

このように1245という形があれば、12を切ったあとに3をツモっても345の面子ができますよね。

12の辺ターツと45の両面ターツは受け入れが被っているダブル面子と呼ばれ、この場合のペンチャン落としをダブル面子落としと呼びます。

ここではドラが4筒のため親の手牌にはドラが高確率で使われているとザキは読んでいますが、このような理屈からです。

リーチ直前の6萬切りがあるので7萬は危ない。とザキは言っています。

この段階では確率30%くらいで危ないです。

優樹は6萬手出しの後に東を切ってリーチです。

ここでは他家の捨て牌は書いていませんが、安全牌として持っていた、もしくはダブ東なので重なるのを期待しつつ絞っていたという2つのパターンが考えられます。

前者の場合も後者の場合も7萬が危険牌となるのは

とあって6萬を先切りしたときです。

この6萬先切りはいわゆる完全イーシャンテンといわれる形から両面を固定して先切りする好牌先打というやり方です。

優樹が本当にこの形から6萬を先切りしたのかはわかりませんが、イーシャンテンまで手にもっていたということはその可能性があるわけです。

ちなみにこの好牌先打ですが、有効な場合とそうでない場合があります。

たとえばとあった場合、優樹のように早い順目でのイーシャンテンなら6萬は切らない方がいいです。

3枚目の6萬を引いて、もしくは頭候補が暗刻になってしまいテンパイを逃す可能性があるからです。
もしくは他家の河に5萬や7萬が多く捨てられている場合。
山には6萬が残っている可能性が高く、さらに他家に6萬は使いづらく6萬でロンされる可能性が低いからです。

逆に好牌先打が有効な場合とは?

有効じゃない場合と真逆で、順目が深い(10順目以降)とか、先切りしたい牌の色が場に高いときです。(下家がその色に染めている場合も同様)


それでは次回お楽しみに

崎 -zaki- 第1話 出会い

俺は宮崎 昇。

みんなからは『ザキ』と呼ばれている。

「ぬるい日常」がモットーの俺はやることもなくただダラダラと中学時代を過ごし、清炭高校に入学した。

4月。

今日もやることなくただダラダラと「ぬるい日常」を満喫していると、中学時代の友達「菅 強太郎」が休み時間に携帯でゲームをしているのを見つけた。

ザキ「菅、なにやってんの?」

菅「おう、ザキ。麻雀だよ」

ザキ「麻雀?おまえ麻雀できんの?」

菅「うん。最近はまっててさ。そうそう。俺麻雀部に入部したんだよ」

ザキ「麻雀ねぇ」

菅「そうだ。放課後ヒマだろ?ザキも来いよ。今日1人足りねぇんだ」

ザキ「・・・・・・遠慮しとくわ」

菅「なんでだよ。いいじゃん」

ザキ「俺、麻雀嫌いだから。所詮運ゲーだろ」

「あ、携帯。はい没収!」

菅が持っていた携帯が取り上げられた。

取り上げたのはアロハを着て色メガネをかけた一見ヤクザにしか見えない国語の教師、鈴木だ。

菅「あ!先生!これにはわけが」

鈴木「始末書ね」

ザキ(ほっとくか)



放課後

菅「おーい。ザキ!とりあえずついてきてよ」

ザキ「ついていくだけだからな」

正直、麻雀部というのに興味があった。

某アニメみたいにかわいい女の子がいっぱいいると思うと胸がキュンキュンする。

楽しみ!

菅「ここが部室ね」

菅に案内されたのは今は使われていない旧校舎の奥の奥のそのまた奥。

ボロボロの扉に麻雀部と書かれたホコリかぶった立て札がある。

ザキ「俺、やっぱ帰る」

菅「おい!なんでだよ!」

ザキ「こんなところにかわいい女の子いるわけねーだろ!」

菅「当たり前だ!」

ザキ「じゃあな」

菅「おい!とりあえず入れよ!卓だって最新のアルティマだぞ」

ザキ「・・・見るだけな」

ガラッ

ボロボロの引き戸を開けて中に入ると、教室と同じ広さの部屋の真ん中に麻雀卓がおいてあり、そこに3人座っていた。


ゴゴゴゴゴゴゴゴ

ザキ(なんだ?このゴゴゴって・・・)

「菅、おせえぞ!」

「待ちくたびれたぞ」

「早くやろうぜ」


3人の部員らしき人に呼ばれ、菅は卓に座る。

菅「ザキは座って見てろよ」

ザキ「ああ」

適当にタイミングをみて帰ろう。

「菅、誰?」

菅「ああ、俺の友達の宮崎っす。染屋さんが帰ったら代わりに入ってもらおうと思って」

染屋さん。
と呼ばれたその男は学ランの襟にあるバッジを見るところ上級生のようだ。

大きな丸メガネとクセ毛が特徴的だ。

「大丈夫かよ。麻雀できんの?」

今度はやたらとガタイのいい男が言う。

菅「のどっちほどじゃないにしても、な、できるだろ?」

菅が俺を向いて言う。

のどっち?このガタイのいい男がなんてかわいいあだ名なんだ。

ザキ「一応な」

「俺は原室 和也。菅と同じ1年だからよろしくな」

ザキ「あ、宮崎です。よろしく」

菅「こいつ、喉仏がでかいから『のどっち』って呼ばれてんの」

和也「でかいのは喉チンコだけじゃないけどな!はっはっははっはっは!」

なんだこいつは・・・・・・

そしてもう一人。

「タコスうめぇ!」

このタコスをムシャムシャ食ってるこの男はなんだ?

染屋「優樹。タコスはいいけどベタベタした手で牌に触るなよ」

優樹「はーい。あ、俺1年の片丘 優樹っす。よろしく」

この異様なメンバー。

俺が想像していた麻雀部とはほど遠いな。

早く帰りてぇ

ていうか来るんじゃなかった。

俺は帰るタイミングを待ちながらぼけーっと菅の麻雀を見ることにした。

東1局 親:優樹 ドラ:

南家 菅 手牌

 ツモ

ザキ(ふうん。なかなかの好配牌じゃないか。とりあえず打2索か)

菅 打

おいおい、翻牌絞れよ。2索のくっつきなんていらんだろ。

期待はしてなかったけど、麻雀覚えたてならこんなもんか。

数順後

優樹「ははっ!親リーチ!」

菅 手牌

 ツモ

役はリーのみだけどテンパイで親に追いついた。

この手は萬子の上は重ならずに他に頭ができてて9萬を引けば辺7索でもリーチにいけるが、ドラが2つとはいえ親リーチもかかってる。

そして親の捨て牌は・・・


いきなり辺張落としから入ってることからおそらく筒子はドラの4筒を使っている。配牌からターツが多くて1245とあるところからダブル面子を嫌った辺張落としだろうな。

もしくは44とドラを対子以上で持っている可能性もある。

そしてリーチ直前の6萬切り。7萬はあたりの可能性が高い。

現物がない以上はオリるのも難しいがいきなりの7萬勝負は・・・

菅「おっかけリーチ!!」

なにっ!?

バシッ

バカかこいつは!?

ドラドラとはいえリーのみの辺張で親に突っ張るやつがどこにいる!?

せめて9索切りで回って両面ができるか8索が重なってからリーチだろ!

優樹「タコスうめぇ!通しだ」

菅「へへっ!」

優樹「一発!ならずか」

菅「ローン!!リーチ一発ドラドラ!裏・・・よっしゃ!2つ乗ってハネ満の4枚!」

優樹「かぁー!なんだよそれ」

菅「へへっ!ついてるな今日は!」

アホか。早く帰ろ。

続く 解説へ

咲を遊戯王っぽく解説する 9(完結)

まだ読んでない方はこちら↓

咲を遊戯王っぽく解説する        


オーラス

龍門渕:264900
風越:52400
鶴賀:41900
清澄:6400


咲「東を鳴くのはまだ早い。まだツモれる」


今はメガヅモを繰り返して待つ。



このオーラス、全員が門前で手を進め、誰も鳴かず、リーチもかけずに中盤11順目にさしかかる。


衣 手牌

 ツモ


衣「こんどこそ終わりだ」


このときっ・・・・・・!!衣に違和感!!

衣「なんだ・・・この感覚・・・なにか得体の知れないものがこの卓上に・・・・・・」


咲「衣よ、これで終わりだ」

衣「バッ!?まさか」

咲「自分だけが雀士デュエリストとして異常アブノーマルだとか過信するなよ

衣「フン、役満ごときアガったところで何ができる?」

咲「リバースカードオープン!大明槓ジェネラルユニット

ガガッ

衣「大明槓だと、予想外だな。包で俺から直撃するつもりだろうが、無駄だな。リンシャンは加治木の山。お前のそのツモは加治木が摩り替えた無駄ヅモだ」

咲「そんなのは想定の範囲内さ。このリンシャンを引いて、もう一度槓だ!

リバースカードオープン!暗槓ロイヤルユニット

ガシャッ

衣「ま、まさか貴様!」


咲 手牌

 リンシャンツモ 


ツモった。だがまだだ!

咲「さらにリバースカードオープン!暗槓ロイヤルユニット

咲「中は1枚切れ、加治木の捨て牌にある。もちろん槓などありえないが、全員が大三元に気をとられている隙にリンシャン牌と加治木の捨て牌をすりかえる!」

咲から見た手牌
   


咲「この中と北を入れ替え、さらす!」

   


咲 3副露

  


加治木「大三元、しかし中は俺が1枚捨てたはず。なぜイカサマしてまで暗槓を?包で直撃するだけなら暗槓などいらない。・・・まさか」

咲「リバースカードオープン!暗槓ロイヤルユニット


加治木「やはり・・・」

池田「四槓子!?」


咲「この東も中と同じように、リンシャン牌と衣の捨て牌を入れ替え・・・」

衣「や、やめろぉぉ!


咲「嶺上開花ロッペンマイヤー!!

   

   


咲「大三元アシュラ字一色トイレットヴィーナス四槓子タワーオブハノイ!!

池田「親の、トリプル役満・・・」

加治木「144000点・・・」

龍門渕:120900
風越:52400
鶴賀:41900
清澄:150500


咲「俺の勝ちだ。衣」


咲を遊戯王っぽく解説する 完